山に雲が。この時代に新しい酒蔵をはじめるというチャレンジ。

高知に行く機会があったので、日ごろYahooショッピングで土佐酒を取り寄せている「いごっそう酒屋佐々木」の実店舗「佐々木酒食品」さんに立ち寄り、川澤酒造の「山に雲が」5種のうち3種をクール便で自宅に送ってもらった。


高知から自宅に帰った翌日に届いた3本。

左の「カララカララ」は四万十産の吟の夢を50%精米、高知酵母AA41で醸した純米大吟醸。14度で日本酒度+1。

真ん中の「ゴオウゴオウ」は五百万石を50%精米、高知酵母CEL-24の中でも香りの高いスーパーCEL-24を用いた純米大吟醸。14度で日本酒度は-5。

右は「ザアグザアグ」。五百万石を60%精米し高知酵母AC95-80で醸した特別純米酒。15度、日本酒度-5。

土佐酒との接点は、おそらく若いころで、居酒屋で「酔鯨」や「船中八策」を飲んで地酒の良さを知ったのだが、もともとバーボンやテキーラを愛好していたから当時ははまらなかった。

それから数十年、度数の高い醸造酒は辛くなって酒自体ほとんど飲まなくなり、たまの酒の席ではどちらかといえば日本酒を飲むようになってしばらく経ったころ、コロナ禍がやってきた。忘年会など社外での飲食が禁止となり、会社内でのソーシャルディスタンスを保った会食のみOKとなって、ある時社員に差し入れるお酒のリクエストを聞いたら「亀泉のCEL-24」とのことで、そこから「CEL-24とはどういう意味か?」と調べて高知酵母のことを知り、会社での会食のたびにCEL-24の酒蔵ごとの飲み比べとかしつつ土佐酒にすっかり馴染んでいったのだが、やはりそれからもプライベートではほとんど酒を飲まないので、コロナ明け以降は正月に佐々木さんから取り寄せたものを2本ほど開ける程度になっていた。

で、昨年「南」と「しゅわんと」を送ってもらった際、納品書に、「高知で19番目の酒蔵が誕生します」と書かれていた。それが川澤酒造。古い酒造メーカーが身売りしたりするこの時代に、いちから立ち上げるというのはなかなかすごいことではないかと、気になっていた。で、昨秋以降、いよいよ川澤酒造から「山に雲が」の5種類の酒が出揃ったのだ。

酒米は地元産もあればそうでないものもあるが、酵母はどれも高知県で開発されたものだ。CEL-24を初めて商品化したのが亀泉酒造で、川澤代表は亀泉におられたそうだから、何か県産の酵母に対する思い入れがおありなのかもしれない。

このご時世にこういうチャレンジをされるというのがなんだか気持ちがいいし、応援したくなる。そんなに飲めないけれど、わずかながら応援したい。

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