「GAMERA -Rebirth-（ガメラリバース）」を観てのメモ。

見終えてしばらく間が開いたがメモしておく。

実写ではないけれどガメラが戻ってきてくれたことはうれしい。

ガメラの性格付けも昭和のシリーズに則っているようで、この点も良かった。

一方で、超古代文明だろうか、過去に何かあってガメラは人間の少年を守るという動機づけがあり、ガメラと少年がシンクロするような描写もあって、これもまた良かった。平成ガメラにおける地球の守護者として作られた生物兵器（人類が地球に害をなすようならあっさり人類にも牙をむける）という設定に似た何かがある様子で、昭和ガメラの無邪気な設定にSF的な解釈で一種の正当性をもたらせてくれた平成ガメラの良いところも汲み取っていると思えたのだ。

そのあたりはまだ明かされていないので、続編に期待したい。

ギャオスは平成版的な群れを成す存在として描かれつつ、しかし雑魚では終わらず、変異体ではあるがラスボスとして出てきた。やはりガメラのライバルの筆頭はギャオスである。

バイラスは、昭和版では、唯一飛び道具を全く持たないレアな敵であり、それでいて最もえぐい攻撃でガメラを苦しめたわけだが、今回はラスボスかと思わせる展開を経て、実力を発揮する前に倒されたようなちょっと残念な扱いだった。

そして、昭和バイラスのえぐい攻撃を代わりに担ったのがギロン。あの形なのだから本来それぐらいやらないと勿体ないわけで、これはこれで良かった気がする。

ジャイガーとジグラはまずまず。ジャイガーは鈍重だが機能満載という昭和版と違って運動能力で攻めてくる感じだったが、ジグラの方は昭和版を思わせる戦いぶりだった。

それにしても、あそこでガメラマーチを流されたら泣くわ。不覚にも。リスペクトというか愛というか。良かった。