DALIのSPEKTOR1とDENONのRCD-M41。その2。

リビングで音楽を聴いたり、AmazonやNetflixの配信を視聴したりするために、DENONのCDレシーバー、RCD-M41を購入した。

すでにあったDENONのスピーカー、SC-M33につないで、まずまず十分な音が出て、それはそれでよかったのだが、我が家のリビングにはスピーカーがちょっと大きくて圧迫感が強い。

もうちょっと小さい、しかし音の面では悪くならないようなスピーカーを探したい。

ということで、検索し、レビューを読み、ありがたいことに今はYoutubeで実際にスピーカーを鳴らしてマイクで録音した音を聴かせてくれる「空気録音」動画も数多く上がっているのでそれらを見聞きして、店頭に試聴に行くのが面倒な私は安楽椅子探偵のごとくPCの前に座って機種選定を進めた。

SC-M33は、14㎝ウーハー搭載でスーパーツイーターまでついた3ウェイだが、170×275×219㎜(幅・高さ・奥行)と、箱は結構小さい。そして確か15㎜厚のMDFを使っているとかで、3.8㎏と見かけ以上に重い。表面の塗装も固く、なかなかマッシブなものだ。

これより小さいものとなると、ウーハーの口径は13㎝かそれ以下か。10㎝クラスだとさすがに低音がやばいか。だが、実際のところ13㎝クラス(5.25インチ)のモデルだと、M33と高さは変わらないか、さらに大きいものばかりだ。SONYのSS-CS5なんかは安価で評判も良いが、高さ300㎜以上あるので却下。高さ250㎜以下、幅150㎜以下を条件としたい。

それなりに評判がよく、サイズの条件に当てはまり、空気録音である程度音を確認出来て、と絞っていくと、実際のところ候補はあまりなかった。例えばDENONのSC-M41という、RCD-M41と組み合わせる想定のスピーカーがあり、サイズはちょうどよく非常に安価で良さげなのだが、音の判断材料が少なかった(のと、見た目が地味だったのと、未知のメーカーへの興味が強かった)ので外した。

結果、音に関しては空気録音を信用して、悪くないと感じた候補が3機種。

DALI SPEKTOR1:口径115㎜/140×237×195㎜

Wharfedale DIAMOND210:口径100㎜/143×232×170㎜

FYNE AUDIO F300:口径125㎜/156×250×211㎜

(DENON SC-M33:口径140㎜/170×275×219㎜)

ルックスが変わっていて面白いのはFYNE AUDIOで、アウトレットを利用すればこの中で最も安価に買えるのも魅力的だが、M33より小さいけれど差は小さい。そうなるとDALIかWharfedaleだが、Wharfedaleの10㎝ウーハーというのはさすがに小さ過ぎないかという気になる。また、このシリーズは底面バスレフが売り物なのだが、この210は普通の背面バスレフで、その点も面白くない。そうなると幅がわずかに小さいながらウーハーの口径は上回っているDALIの方がよさそうだ。

DALI SPEKTOR1

そして、DALIはスピーカーを壁と平行に設置することを推奨しており、このことにも興味を惹かれる。普通はこちらの頭と左右のスピーカーで三角形を描いたうえで、二本のスピーカーを内に振り、聴く者の耳に向けて設置する。周波数の高い音は直進性が強く、それ(イコール高い周波数帯域を担うツイーター)を耳に向けることで、歌手や楽器の位置関係などをより正確に再現できるというのが、ベーシックなセオリーだ。しかしDALIとしてはリビングなどでは必ずしも人間の側がベストポジションで聴いているわけではないのだから、ある程度ずれていてもきちんと聴けるようにしましたよと言うことらしい。ツイーターの周りに音を乱反射でもさせるのか、縦横に溝が走ったディフューザーらしきものが取り付けられており、その働きによるものだろうか。

この溝がキモなのか?

それがどの程度のものなのか確かめてみたいという気持ちにもなり、かつ、スピーカーが角度を付けずに正対して設置できれば、リビングではより整然と収まって見えるはずで、佇まいまで意識すると、そういう点も好ましいと言えよう。

仕上げのカラーはウォルナット、ブラックアッシュ、ホワイトの3色から選べるので、収縮色のブラックにすれば、なおのこと威圧感は小さくなる。

ということで、実機を視も聴きもせず注文した。さすがにDALIの上位機種、MENUETあたりを買おうとするのであれば、絶対に試聴すると思うが…。ポイントなど差し引きすると実質2万円強で買えるのなら良かろうと。

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