Creativeの完全ワイヤレスイヤホン「Outlier Air」とA-Focusのイヤーピース。

どうもイヤホンについてはワイヤレスとワイヤードの間であっちにふふら、こっちにふらふら、迷いが収まらない。
聴くということだけに限ればワイヤードのSHUREのSE215 で良いのだが、東京の電車の混雑の中、人のカバンに引っかかったりすることが実際にあるわけで、ワイヤレスにすべきなんだろうなと思わずにいられない場面にしばしば出くわす。
これまでワイヤレスではJBLの品番を忘れた何かと、CreativeのOutlier One、そしてSonyのMDR-XB70BTを使ってみて、JBLの方は可も不可もないが積極的にこれで聴きたいというほどではなく、Outlier Oneの方は、抜け感があまりないこと以外に音質面で大きな不満はないがイヤーピースが外れやすくて困っており、SONYはと言えばホワイトノイズの大きさがしばしば気になって仕方がない。
どれも買った当時の選択肢の中で、比較的電池の持ちが良いものというチョイスをしているのだが、音の面では決め手に欠ける。
それと、これらはみな左右のボディをバンドやケーブルでつないでいるタイプなのだが、このケーブルやバンドが意外と邪魔というか、首の後ろに回すと後方に引っ張られる感じがあったり、とは言えあごの下に垂らすのも珍だし、すっきりしないものなのである。

そうすると、必然的に完全ワイヤレスのモデルに興味がわく。少し前までは電池の持ちがかなり悪かったし、そこは改善されてきたらしいものの、今でも満員電車の乗り降りの際などに耳から落ちたら確実に拾えないだろうとか、そんな不安はあるのだが、秋葉原でポタフェスというイベントがあったので、とりあえず試聴をしてみた。

事前に出展ブランドを調べ、いくつか候補を決めていた中に、CreativeのOutlier Airがあった。
行列を避けながら4社4機種ほど試聴して、このOutlier Airが圧倒的に良かった。というか、これ以外は7,8千円から1万数千円の値段でありながらワイアードの2千円ぐらいの機種の音しか出てこず、その中にはワイアードの製品で非常に素晴らしいと感じていたメーカーのものもあったので、はっきり言って幻滅した。

色々な売りはあるのだろうが、まず第一に、伝送方式apt-Xに対応しているという点が大きいのかもしれない。試聴時には実際の使用環境と同様にXperia XZ-1とつないで聴いたのだが、XZ-1もapt-Xに対応しており、音質劣化を抑えたapt-Xによりデータを伝送していることが、多かれ少なかれ影響しているのだろう。
しかし、他に試聴した中にもapt-X対応の製品はあり、それよりもかなり優れていると感じたので、それがすべてではないだろう。振動板にグラフェンという非常に強固な樹脂を用いている点も、音質に貢献しているのかもしれない。

もう一つの強みは、電池が10時間持ち、ケースからの充電で+20時間の再生が可能という点だ。充電池は充電の回数に応じて劣化していくから、満充電で使える時間が長いほうが、充電回数が少なくなり、寿命は長くなるはず。もっとも、ケースにしまうたびに充電をすることになるのがどうなのかよくわからない。

欠点というか、これは相性の問題だが、イヤーピースが1種類しかついていない(同じものの予備1セットは付属する)。ケースに収めることを前提とした完全ワイヤレスタイプ特有の、薄く、背が低いもので、私の耳の穴には体積が小さすぎるのか、右の耳だけだが、筐体が直接耳に触れるような嫌な感じがあった。
一般的な市販のものは取り付けられないし、取り付けられてもケースに収まらず、少し悩んだが、JABRAの65シリーズのイヤーピースなら代用になるという情報があったので、JABRAの65に対応したイヤーピースを検索し、A-Focusというメーカーのものを取り寄せてみた。



SMLの3サイズ、各1ペアのセットのうち、まずLは取り付けるとイヤホンがケースに収まらなくなるので使用不可。Sは見るからに付属のものより小さいので選択肢にならず(付属のもので大きすぎるという人にしか合わないだろう)。Mは、付属のものと直径はほぼ同じ、高さは少し高く、断面形状が台形に近く、肉厚でもある。
このMサイズが、ちょうどよかった。ケースにも収まるし、耳に入れた時の感触も悪くない。

この組み合わせなら音にも不満はなく、装着感も悪くない。
何とか迷いが断ち切れそうだ。

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