Audibleを使うためにSONYのBluetoothイヤホンMDR-XB70BTを買ってみた。

Amazonでは書籍の朗読を販売していて、それ専用のAudibleというサービスがある。以前に一度使ってみて馴染めず、試用期間でやめたことがあったが、なんだかポイントがもらえるとかでもう一度試用してみることにした。

普段、XPERIA XZ-1にSHUREのSE-215(ケーブルをリモコン付きのものに交換)をつなぎ、MP4に変換した音楽を有料版のPower Ampで聴いていて、音質についてはもうこれで必要十分と考えているのだが、しばしば東京の満員電車ではケーブルが邪魔になるというか人に引っかかったりして怖いので、音質を我慢してでもワイヤレスのものを使うべきかと考える(SHUREにBluetooth対応の交換用ケーブルがあるのだが、確実に音質が劣化するであろうBluetoothにしてはかなり高額なので手が出せない)ものの、手持ちのものでは今一つ納得がいかず。
で、Audibleの使用再開に合わせ、そのタイミングで大阪梅田のヨドバシを通過する機会があったため、店に在庫があってすぐに入手できるものの中から、SONYのEXTRA BASSシリーズのMDR-XB70BTを購入した。
ただし、オンラインで注文して実店舗で受け取りという買い方だったので、試聴はしておらず、世評のみが頼りだった。

 ネックバンドの両端からケーブルが出て、その先にユニットが取り付けられているという見た目で、ネックバンド部分はそれなりに硬質なものを想像していたが、実際はぐにゃぐにゃした太いシリコンの棒だった。丸めたりはできるものの太いので、使わないときにしまうにも意外とかさばるのだが、まあオーバーヘッド型のヘッドホンほどではないからよしとしようか。

イヤホン部の筐体はプラスチック製で、以前使っていた有線のMDR-XB70とは、品番はそっくりだが全く異なるものだった。今どきの製品とは思えないほどSONYのロゴの主張が強すぎるのはいかがなものかと思う。イヤーピースはハイブリッドではなく、もっと安価なもの(?)が付いていたが、オーディオテクニカのファインフィットに交換。

ネックバンドの両端にプラスチック製の箱のようなものが取り付けられていて、左に操作系が収められている。
電源ON/OFFと再生・停止と電話の発信/切断が一つのボタン、ボリュームアップと送り、ダウンと戻しがそれぞれ一つのボタンに割り当てられている。送り/戻しはそれぞれのボタンを長押しだ。
右の中身はバッテリーだろうか。連続再生時間は9時間ということで、通勤で使う分には一週間持つから特に問題なし。電源を入れてXPERIAと接続すると、XPERIA側に電池残量が表示されるのはなかなかよい。

音については、まず音質を云々する以前に、電源を入れるとホワイトノイズが耳につく。待機状態になると静まるが、音源を再生する=通信状態になると甦る。これは、トラック中に無音部分や音量が極めて小さい箇所が多々あるクラシックや落語などを聴く分にはあまりよろしくない。トルトゥリエのバッハの無伴奏や、コチシュのルーマニア民俗舞曲など聴いているときはかなり気になる。しかし、ザ・フーやエアロスミスやキャロルを聴く分には気にならないわけで、EXTRA BASSシリーズなのだから、それがかき消されるような種類の音源を想定しているということなのかもしれない。
とは言え、それはすなわち、朗読を聴くというAudibleのサービスには、向かないということである。

低域は、売り物にしているにしてはそれほど強いとは思わないが、むしろ、量が豊か過ぎて全体が曇ったり詰まったりするよりは好感が持てる。それに、ベースやドラムスのアタック感はよく出ているので、低音が弱い、と感じることはあまり無いように思う。
そして、そんな低音だから中高域もさほど埋もれることが無い。総じて言えば中低域が強めで高域もそれなりの、そこそこ低音を重視したバランスタイプだろうか。
とは言え、ホワイトノイズの件なども踏まえると、ソースとしてはやはりロック系に向いている、いや、エレクトロニカとかそっちの方がもっと好適だろうか。アンダーワールドなんか久々に聴いてみるとかなり良い。
そして、繰り返すが残念ながらAudibleには向いていない。

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