SHURE SE215でジョーイ・ラモーンを聴く。

SHUREのイヤホン、SE215を数日使った感想。
ジョーイ・ラモーンのソロアルバム2枚を集中的に聴いている時期なので、比較的編成がシンプルなロックを聴いての感想だ。


トラック1の「What a Wonderful World」。スタンダードをラモーンズらしくカヴァーした名曲。原曲にはあまり感慨を抱かないのだが、このカバーには胸を打たれる。
イントロのギターのドライブ感が秀逸で、ぐいっと引き込まれ、そのまま引っ張られていく。一本調子だが、一本調子であることの何が問題だと言うのだろう。最高である。


ラストトラックの「Life 's a Gas」。ラモーンズ時代から、ミドルテンポの曲にも優れた作品を残している。「I Wanna Be Your Boyfriend」がそうだし、サーチャーズで有名な「針とピン」や、ストーンズの「Out Of Time」のカバーもそうだ。シンプルなコード進行に乗せて単調で歪んだギターでドライブしていくラモーンズのサウンドではあるが、メロディラインそのものはしばしばやさしく甘く、キャッチーなものなのであり、それは、スロー~ミドルテンポにすれば容易に泣ける逸品に仕上がるのである。

ベースラインを聴こうと思えばそれが聴こえ、裏で鳴っているリフに意識を向ければ今度はそれが聴こえる。もともとMP3に変換した時点で失われた音も色々あろうが、ソースに入っている音を過不足無く再現していると感じられる。

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