イアン・ランキンの「偽りの果実 ― 警部補マルコム・フォックス ―」。

スマートフォンのせいで本を読まなくなったと言う自覚があり、買ったまま手付かずになっていた本を頑張って読んでいたのだが、つい最近職場が変わって通勤経路が短くなり、朝夕の本を読む時間がなくなってしまった。

「偽りの果実 ― 警部補マルコム・フォックス ―」イアン・ランキン



スコットランドを舞台に、警察の内部を調査する「監察室」所属の警部補、マルコム・フォックスを主人公に据えたシリーズの2作目。警察官でありながら身内から忌み嫌われつつ、真実に近づいていこうとする物語。今回はちょっとしたある刑事が女性に便宜を強要したという、規模の小さな案件のはずが、過去の過激派によるスコットランド独立運動にまで遡って事が大きくなり、いち警部補の手におえるのか否か、なかなかスリリングな展開だった。
2作目ということで、同じチームのケイとネイスミスという仲間たちとのやり取りもこなれてきている一方、フォックスの家庭のほうは前作以上に大変なことになってしまっていて、そのあたりは読むのがつらい。相変わらずランキンは主人公に厳しい。

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