マゼールとフィルハーモニア管のマーラーチクルス、最後の7番8番9番がやっと出る。

故ロリン・マゼールの、人生最後の大型プロジェクトであったろう、フィルハーモニア管とのマーラーチクルス。残る録音がなかなかCD化されず、レーベル側がやめてしまったのだろうかなどと根拠の無い余計な心配をしていたのだが、6月発売予定で予約受付が始まりほっとした。Amazonではまだ注文できないようだが、タワレコでは予約が可能だ。
1~3番が2013年11月に発売され、4~6番が2014年5月、ライブ録音であって音源はすでにあったわけだから、同じようなペースで残りが出るのかなと思っていたのだが、結局13ヶ月空いてのリリースとなった。



これまでの6曲、マゼールらしいあくの強さがあまり感じられず、ウィーンフィルとのマーラー全集のようないやらしいほどの耽美的なところも無く、寧ろ虚飾を廃した実直な演奏とも受け取れるような印象。これがノイマン指揮と言われればなるほど素晴らしいと言ってしまったりするのだろうが、マゼール指揮だと言われると、あれっ?となってしまう。聴き手の勝手な思い込みで申し訳ないのだが、オケの違いだけでは無いような、楽曲に向かうスタンスが変わっているのではないかと思えるふしがある。
残りはどうか。この傾向だと、9番あたりは個人的に非常に好ましいものになっていそうだが。

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