SONYのMDR-XB70 Nを取り寄せた。

半年前にAKGのK404を買って、音は気に入っているのだが、やはりコンパクトとは言え荷物にはなるのが悩みだった。バッグに仕事の資料を入れて取引先から直帰する、なんて時には、嵩張りが気になってしまうわけだ。使うとき、仕舞うとき、伸ばしたり畳んだりも、ちと面倒くさい。
結局、TDKのTH-EB900を引っ張り出してリプレイスしていたのだが、そうすると今度は中高域の出なさ具合が気になってしまう。少なくとも音質面ではK404は非常に好ましく、かつて高評価を与えていたEB900では満足できなくなっていたのだ。



で、カナル型のイヤホンを買い足すしかない、と言う結論に至る。
選択基準としては、低音が出ること。それでいて、EB900ほどには中高域がスポイルされていないこと。
スマートフォン対応は出来ても出来なくてもどちらでもよい。
そしてなるべくならケーブルの質感がよく、癖がつきにくいこと。加えて、タッチノイズのことを考えるとコードスライダーはあったほうがよい。



そういう条件で探してみると、SONYのMDR-XB70が浮かび上がってきた。
かつてTH-EB900を買ったときに、比較対象のひとつが同じ「EXTRA BASS」シリーズのMDR-XB41EXで、試聴した感想を、『音は曇ったり籠ったりはしておらず良い印象。低音を売りにしているが、「低音がそれなりに強めで、でも低音以外もちゃんとしている万能イヤホン」、という感じではないかと思う。これもコードは太めで腰があって良さそうだが、やはりコードスライダーが無いのが不便そうで残念』と記している。
XB70は、これに恐らくは音質面、ユニットの進化があって、その上コードスライダーが付いて、ケーブルクリップが付属し、平型のコードは表面に細かい溝を設けることにより絡みにくさを高め、本体収納用のポーチも付属と、いたれりつくせりの仕様になっている。
もとよりSONYのハイブリッド・イヤピースは悪くないし、しかもゴールドのモデルはアクの強いデザインが面白い。

で、自分には珍しく試聴もせずに取り寄せた。ハイブリッドイヤピースのLでもなじみが悪く、音が抜ける感覚があったので、結局いつものようにオーディオテクニカのファインフィットのLに交換。
ベースラインがはっきりしている曲と言うことで、キャロルの「夏の終り」を聴くと、やはりTH-EB900ほどブーミーな低音ではないが、エッジが効いて量感もまずまずある。そして、期待通り中高域がしっかりしている。エージングなどまだしていないがすでに抜けも良い。「涙のテディボーイ」の冒頭のハープシコードが埋もれない。カタログスペックで112dB/mWと能率が高く、音量も楽に取れる。
特に面白いのはエレキギターが前に出てくるところだろうか。
ファーストインプレッションとしてはほぼ狙い通り。後は、エージングでどう変化するか、クラシックを聴いてみてどうか、と言うところ。

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