フルニエのラロ、チェロ協奏曲ほか。

最近チェロをよく聴くのだが、定番と呼ぶべき名曲、名演を、あまり持っていなかったりする。
ラロやサン=サーンスの協奏曲がそうで、Youtubeで聴いてみたりはするし、店頭で思い出したときには棚を覗いたりするのだが、あまり選択肢が無く、結局買わずにまたしばらく忘れ、その繰り返しだ。オンラインで何か買うときも、忘れてしまっている。

バッハの無伴奏の選択肢を探していて、古今の名チェリストたちの名を改めて思い出し、この種の曲の定番中の定番であろう、フルニエによるラロの協奏曲のディスクを取り寄せた。ラロとサン=サーンスの協奏曲に、ブルッフの「コル・ニドライ」とブロッホの「シェロモ」と、ドヴォルザーク、エルガー、チャイコフスキー、シューマンあたりに次ぐチェロとオーケストラの名曲を1枚で楽しめるセットだ。



フルニエの録音はアナログ時代に持っていたようないなかったような、よく覚えていないが、CDになって以降は前にあげたバッハと、このディスクが初めてだ。
まあ、ラロはスペイン交響曲と同様、ドンっと見得を切るようなスペクタキュラーなつくりの曲で、サン=サーンスも例によってそれなりの佳品。それよりも、シェロモが1966年、その他は皆1960年の録音だが、バッハの無伴奏に比べると、どの曲も古さが気になった。逆に、古びにくいしモノラルでもそれほど困らないしで、器楽独奏と言う形式は録音の寿命が長いんだなと、妙なところに感心した。

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