無線LANとBluetoothの干渉とか知らなかったが何とかなったようだ。

我が家は数百戸規模の集合住宅の角部屋だからか、配線の取り回しの都合で信号の減衰が激しいらしく、以前契約していたCATVではブースタをかまさなければならなかったし、かましてもブロックノイズに悩まされていた。
今はCATVからネット回線を使った専用チャンネルのTVを視聴していて、TVの方は安定しているが、通信の方は余り速くない。下り100Mbpsのマンションタイプと言うやつで、スピードテストをすると50Mbpsぐらい。と言っても、まあ、CATVの前例もあるので、こんなこともあるだろうと理解できる数字だ。
私のPCはリビングにあるので有線でVDSLモデムに直結した電話会社支給のルータにつないであるが、妻のPCは妻の部屋にあるので、無線LANでつながっている。ずいぶん前に買ったBUFFALOのセットで、最大54Mbpsの802.11gを使って、スピードテストをすると10Mbps。これも、こんなものかも知れないが、遅いことは間違いないので、無線LANの機器をもうちょっと速いものにすることにした。スマートフォンやKindleとの接続においても、ちょっとは速くなった方が良いに決まっているわけだし。

回線が最大100Mbpsなのだから、有線は100BASEでOKだ。無線は色々あるようだが、これもいまどきのものの中では一番遅いもの(と言っても300Mbps)で十分だろう。ただし、ルータにつないで単なる無線LANアクセスポイントとして使うので、無線側のルータ機能をオフにして使えることが必須だ。ということで、ルータがNEC製だったこともあって、NECの安価でコンパクトな「8165N」にした。

 

単体のパッケージと、USBの無線LANアダプタが付属しているセットがあり、後者を選択した。
まず、以前のものでは、ルータ機能を切るのに設定が必要だったが、これはスイッチを切り替えるだけと非常に簡単だ。ついで、家内のPC側にLANアダプタを取り付けて、付属CDからアダプタのドライバをインストール。ここは、一応取扱説明書(と言っても簡単なものだが)を読みつつクリア。そのままドライバCDを使うと無線設定、セットアップの音声ガイドがあり、その指示に従って接続は苦も無く設定終了。これなら誰にでもできる。

が、スピードテストをすると2Mbpsぐらいしか出ない。あわてて調べると、家内がBluetoothを使っていることが原因だとわかった。数年来、SONYのBluetoothヘッドホン(厳密にはヘッドセットだが)を愛用しているのだが、無線LANとBluetoothが同じ2.4GHz帯の電波を使っているため、干渉しているのだ。
最近の無線LANでは5GHz帯を使っているものがあり、それなら干渉しないが、そういった製品は我が家の通信速度にはオーバースペックで意味が無いし、買ったばかりのものをリプレイスするのは勿体無いし腹も立つ。
で、ちょっと困ったが、8165Nの設定画面にアクセスして無線のチャンネルを切り替え(デフォルトでは自動選択になっていたのを特定のチャンネルに固定)てみたら、スピードテストで22Mbpsと出たのでどうにかクリアできたようだ。

ただし、ルータ機能を切っている状態(「ブリッジモード」と呼ばれている)では、8165Nの設定画面に入るのはちょっと面倒だった。本来のルータにつないでいる私のPCからのLANケーブルを8165Nにつなぎ替え、私のPCのIPアドレスをマニュアルに記載されたものに固定(通常はルータのDHCPサーバ機能により振り分けられるので自動設定にしてある)した上で、ブラウザに8165NのURLを打ち込んでアクセスしなければならない。
とは言え、Bluetoothとの共存が無ければ、そんな面倒なことをする必要は無かったわけで、まあ、普通に使うには随分と簡単で扱いやすいと言ってよいだろう。



とりあえず解決はしたのだが、念のため、無線LANとの共存に配慮した「802.11 Co-existence」対応の、PlanexのBluetoothアダプタを取り寄せて以前のものと入れ替えておいた。すると、スピードテストの数値はさらに上がって35Mbpsに。これは驚いた。環境にも拠るだろうが、かなり費用対効果の高い投資ではなかろうか。

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