Beyerdynamicのカナル型ヘッドセットMMX 41 iEを取り寄せてみた。

イヤホンと言うかAndroid対応のカナル型のヘッドセットで音楽を聴くのだが、マクセルのMXH-DR300、パッシブ・ラジエータ付という変り種を使っているものの、ほんの少しだが音量が足りないと感じることがある。カタログスペックで、インピーダンス12Ω、音圧感度が95dB/mWと言うのは、能率がやや、本当に“やや”だろうが、低いと言ってよいのだろうか。
能率の良いものに変えるべきか、あちこち眺めていたら、ベイヤーダイナミックのMMX41iEという外見はちょっと変わった色使い以外特に目立つところの無い機種が随分値崩れしていたので注文してみた。

 

ベイヤーのカナル型イヤホンは3種類しかなく、ヘッドセット仕様のバリエーションが用意されているのはそのうち2種類。最上位のDTX101iE/MMX101iEと、この、最下位に位置するDTX41iE/MMX41iEだけだ。少なくとも現在は、エントリーモデルと最上位モデルの二者択一ということになっている。 カタログスペックでは、インピーダンスが16Ω、音圧感度は116dB/mW@500Hz。再生周波数特性が15~20,000Hzとされ、低音の出に期待させられる。
付属のイヤーチップでは耳への収まりが悪いので、いつもの様にオーディオテクニカのファインフィット、Lサイズに交換。
エージングを経ない段階での評価としては、まず、期待していた感度の良さは十分。ロック系の音源では、いつもよりヴォリュームを下げて聴かねばならない。
音質面では、やや箱鳴りしているのかホールトーンを引き摺るようなところがある(音源によっては響きが豊かに聴こえる)し、低音もブーミーだが、分解能はなかなかのもの。MXH-DR300では聴き取りづらかったバッキング・ヴォーカルの発音が聴き取れたりするので、良い方と言えるだろう。ただし、能率が高い分、ヒスノイズも目立ちやすくなっている。まあ、これは避けられないことだから仕方が無い。
イヤーチップのおかげで低音が幾分締まるのはいつものことだが、低音の音量以上に、音圧がかなり強く感じられるのは何故だろうか。ベースやバスドラムのアタック感が増して聴こえる。周波数特性が15Hzからと言うのは伊達ではないと言うことか。一方で高音の抜け感はいまひとつで、シンバルなど遠く感じるほどだが、これはエージングでヴェールが剥がれることに期待しよう。兎に角、低音重視の身にとっては、第一印象はなかなか良い。

●ボディについて
ボディはプラスティックで、米国で定価59ドルにしては安っぽい。オフィシャルサイトの商品画像などでは色つきの部分はメタリックな質感に見えるが、ただのプラスティックだ。筐体は、少し小さ目だろうか。ボディの形状自体に左右の区別が無いが、左のコードにはマイクとスイッチがあるので迷うことは無いだろう。

●ケーブルについて
ケーブルはやや太め、もちっとした灰色の樹脂で、触感はアルティメット・イヤーズの普及機に似た感じだ。これも安っぽい。分岐部や接続部は力を逃がすようデザインされているが、耐久性については実際にしばらく使わねば分からないだろう。米amazonのレビューではすぐに壊れたと言う怒りのコメントもあった。タッチノイズはそれなりにある。
プラグ部分は約90度曲げてあり、プラグは金メッキ。
ヘッドセットでは普通だが、途中にマイクがあるからY字の開きを調節するコードスライダーは付いていないものの、シャツクリップが付属する。しかし、何故か開封するとすでに分岐部の少し下に取り付けられており、構造上取り外すことは困難な状態だった。

●コントローラについて
左のケーブルにマイクとボタンが付いている。ボリュームの調節はできない。

●イヤーチップについて
イヤーチップはシリコン製のごく普通のもの。内径が大きく背が低い、よくあるタイプ。Mが標準装備され、L、Sが付属。

●その他
メッシュのポーチと、PC接続用のアダプタが付属する。前述のシャツクリップも。

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