ピエール・ブーレーズのマーラー録音集が届いた。

ピエール・ブーレーズがグラモフォンに吹き込んだマーラーの作品集、もともと10月下旬の発売予定だったが、何故か10月8日に繰り上がり、早々に届いた。
大地の歌を含む交響曲全集(10番はアダージョのみ)と管弦楽伴奏付の歌曲集、それに、交響曲第2番第一楽章の原型とされる「葬礼」が含まれるセットだ。交響曲は1番の余白に「葬礼」をおさめ、3番が2枚にまたがり余白に「嘆きの歌」を収録。8番も2枚。10番は「子供の不思議な角笛」と組んで1枚に。その他は全て1曲1枚だ。



ブーレーズの指揮はストラヴィンスキーのバレエ音楽ぐらいしか聴いたことが無い。マーラーは気になっていたがそのうち全集が出るのではないかと思って買い控えてきて、ようやくそれが手元に来たわけだが、単品で販売されていた個々の録音のレビューでは、楽譜に忠実とか知的とか、パッションや思い入れとは無縁の評価が目に付く。2、6、7、9番が皆1枚に収まっているのも興の高ぶりとは無縁の指揮故だろうか。加えて、10番を補筆版でなくオリジナルのアダージョのみ録音しているのは珍しくないが、初期にあって捨てられた楽章を含む三部構成で録音されることが多い「嘆きの歌」でさえ作曲家自身が最終稿とした二部構成を選んでいるあたりにも、作曲家の意思=(最終的な)楽譜に忠実であろうとする姿勢が現れていると見てよいだろう。
歌曲は気が向いたときに聴くとして、さて、どちらかと言えば苦手な3番、8番あたりから聴いていくことにしよう。

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