ブーレーズとクリーブランド管のマーラー第4番。

ブーレーズのマーラー全集、歌曲は気が向いたときに聴くとして、残るは交響曲第4番、第9番。そして、歌曲か交響曲かどっちなのか未だによくわからないが「大地の歌」も残っている。
9番を最後に取っておくとして、また、「大地の歌」は後日オーマンディの録音と聴き比べたくもあり、まずは4番を聴くことにした。



オケはクリーブランド管弦楽団で、ソプラノはユリアーネ・バンゼ。録音は1998年だ。
この曲に関してはリーザ・デラ・カーザのたおやかで清みつつけしてひ弱さの無い歌唱も含め、きびきびとしたフリッツ・ライナーとシカゴ響の録音が好みだが、この録音もなかなか素晴らしい。
オケの音がふくよかで、同時に各パートの分離が良く見通しが良いのは、一連の録音と同様。そして、ウィーンフィルとクリーブランド管との違いだろうか、高音域の楽器が周りから浮くことなく耳に刺さらない(この全集では、他のウィーンフィルの録音よりは大人しいが)。
歌唱はなかなか心地よいが、こちらの先入観、思い込みかもしれないがやはり少し物足りない。オケに負けて隠れる場面が多いと感じた。

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