ブーレーズのマーラー全集が出るようだ。

昨年だったか、Amazonでピエール・ブーレーズのマーラー全集らしきものが予約できる状態になっていた。発売予定が今年の6月とされていたような覚えがあるが、そんなものは発売されず、予約も出来なくなった(これを書いている時点でも未だ予約出来ないようだ)。
ブーレーズと言うとストラヴィンスキーの3大バレエぐらいしか持っていないが、年々ミニマルと言うか楽譜に忠実な指揮が先鋭化して行っているそうで、そんな人のマーラーはどんな風だろうと気になっていた。しかし、グラモフォンに吹き込まれたブーレーズのマーラーはなかなか廉価盤にもならず全集も出ず、単品で買い集めるとそこそこ値が張るので、のんびり全集が出るのを待っていた。
それが、歌曲など他の作品の録音もまとめて、ようやく発売されるに至った。



1番、9番はシカゴ響。これは大いに楽しみだ。クリーブランド管との4番にも心惹かれる。7番と10番アダージョもクリーブランドだがこれらの曲にはあまり思い入れが無いし、シュターツカペレ・ベルリンとの8番も同様。
しかし、2、3、5、6番と「大地の歌」が、ウィーンフィル。これがちと引っかかる。マゼールのマーラー全集や、ウィーンフィルらしからぬメータの2番を除き、ウィーンフィルの音には余り良い思いをした事が無い。たいていの場合はどうも落ち着いて聴くことができないのだ(そう思い込んでしまっていると言うのもあるかもしれない)。
とは言え、情念に拠らないマーラー全集と言うのは好ましい。これは予約せねばなるまい。

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