オーマンディによるバーバーの「弦楽のためのアダージョ」など。

サミュエル・バーバーは20世紀のアメリカを代表する作曲家の一人だが、「弦楽のためのアダージョ」以外はまともに聴いたことが無く、アダージョもディスクは持っていなかったので本を注文するのと一緒に取り寄せた。
ソニーの寄せ集め的な廉価ディスクで、オーマンディとフィラデルフィア管によるアダージョ以外にも色々収められている。ヴァイオリン協奏曲はアイザック・スターンのソロにバーンスタイン指揮NYP。ピアノ協奏曲はジョン・ブラウニングのソロにセル指揮クリーブランド管。管弦楽のためのエッセイ第2番と序曲「悪口学校」がトーマス・シッパース指揮NYPによるものだ。



バーバーのアダージョと言えば、何かの時代劇で使われていたのが印象的だったのだが、何の番組だったか忘れていた。渡辺謙の「御家人斬九郎」だったように思えたのだが調べて見てもよく分からず、「弦楽のためのアダージョ」「時代劇」で検索してみると、時代劇専門チャンネルの「お客様の声」ページがヒットし、藤田まことの「剣客商売」第4シリーズ第3話で使用されているとのことだった。第4シリーズでは主要登場人物である秋山大治郎と佐々木美冬のキャストが交代しており、山口馬木也の大治郎は好ましいが、寺島しのぶの美冬はどうにもいかつく見えてイメージが違う。納得いかぬ。とっくに終了したドラマシリーズであるからぶつぶつ言ったとて詮無いのだが。
それはさておきオーマンディのアダージョは厳格で端正で見事なものだった。シッパースによる小品二つも初めて聴くがなかなか動きのあるよい曲だった。コンチェルト2曲は追々聴くとしよう。

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