大阪ミナミのラーメン、つけ麺と藤原製麺の醤油ラーメンについて。

平成元年から大阪ミナミ周辺で働いているが昔はラーメン屋と言うと未だチェーン展開する前の「神座」、なにわ筋にあった「青葉」、「にんにくラーメン 薩摩っこ」、「天下一品」などのチェーン系位しかなかった。これこそまさに全くの常套句だが、今や、隔世の感がある。

○丈
高井田系の醤油ラーメンと言うか、中華そばがメイン。厨房が狭いため数量限定となるが、和歌山風や魚介系スープ、あるいはつけ麺などもある。店主さんの探究心にはいつも恐れ入るが、やはり基本の中華そばが素晴らしい。高井田系だが丁寧に作られたスープは、醤油の色は濃いが穏やかなしょっぱさで、柑橘系?の酸味がさっぱりとして素晴らしい。自家製の麺、あえて脂身の少ないところを使い歯ごたえを残しているチャーシュー、葱の太さやメンマの味付けまで、絶妙のバランスで完成されている。

周月(水曜日は翔月)
四国のチェーン。ラーメンは魚介系のやさしい味。つけ麺は、愛媛の醤油と酢と魚粉がむき出しで迫ってくるような、苦味と酸味が強い味。無化調にこだわり、素材にこだわってのことだが、好き嫌いが分かれる味だった。しかし、どうやら最近少しマイルドになり、甘みとうま味が立ってきて、相変わらず個性的だが、より多くの人に受け入れられるようになったのではないだろうか。毎週水曜は「翔月」と名前を変えて、鶏スープで営業。こちらもなかなかうまい。

麺Life拓
北堀江にあるお店の支店だが、本店には行ったことが無く、こちらも先日初めて訪問した。前々から行きたかったのだがなんばOCATの南西と言う、まず用事の無い、しかも通り道にもならない場所にあるのでちょっと足を伸ばしにくい。
しかし、初めてつけ麺を食べてみて、わざわざ行く価値はあると感じた。周りではつけ麺よりラーメンの方が良いと言う声もあるが、とんこつ醤油+魚介という主流の組み立てではなく鶏でしっかり味を出していて、非常に良いつけ麺だった。

一条流十八代目がんこラーメン
塩味が強烈だがただそれだけではない、滋味あふれる出汁の効いた良いスープ。細めの縮れ麺も良い。チャーシューはふわとろ系とでも言うのか、柔らかいタイプ。塩が食べたいときはここ。

やすべえ
道頓堀川の北側、御堂筋から東に入ってすぐ。こちらも東京のチェーンで、大阪になかった頃に渋谷で食べたことがある。東京のつけ麺の王道と言ってよいだろう。次の三田にくらべるとかなりしゃばしゃばだが、こちらもなかなか好みだ。生たまねぎのみじん切りも良い。

三田製麺所
千日前のビックカメラの南にできた、東京のチェーン。基本的には典型的な東京のつけ麺だが、つけだれが兎に角濃厚。食べ終わるときついなあと思うが、何となくまた食べたくなる。

そしてインスタントラーメンでは、これが気に入っている。
 
塩味もよく出来ているが、こちらの方がさらに好ましい。

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