ベストアルバムについて思ったこと。

矢沢永吉のベストアルバムが出るらしい。レコード会社をまたいでの集大成となるそうだ。
矢沢の音源は、昔、アナログの、金が無かった時代に、レンタルレコード店で借りてテープにダビングして聴きこんだものだが、今は手元に無い（あってもテープを聴く手段が無い）。だからベストが出るなら欲しい気もするが、自分の嗜好通りの選曲であるとは限らない。かと言って、今から過去のアルバムを買いなおして行くのも厄介だ。

昔々何かで、ロック、ポップス系のアルバムを買ったとして、1曲名曲だと思える曲が入っていれば御の字だと言う説を読んだことがある。
Lemon Treesというイギリスのバンドがあって、アルバムを1枚出しただけで解散したのだが、そのアルバムを持っていて、何かの折に処分してしまったけれど、「I Can't Face the World」という曲は名作だった。今でもYoutubeで聴けるが、やっぱり名曲だ。



ソウル・アサイラムとかエクストリームとかも、アルバムに1曲は名曲があったけれど、そのぐらいだと自分の手元には残らないようで、やっぱり処分してしまっている。

それは兎も角、矢沢のベストに入っていて欲しい曲を、思いつくままに列挙してみよう。
アイラブユーOK、ウイスキーコーク、サブウェイ特急、恋の列車はリバプール発、トラベリンバス、雨のハイウェイ、親友、ディスコティック、真っ赤なフィアット、A DAY、黒く塗りつぶせ、チャイナタウン、ひき潮、長い旅。「時間よ止まれ」はどっちでもいいか。アメリカ進出以降の曲はあまり好みでなくなって行ったが、「抱かれたい、もう一度」は素晴しかったっけ。



矢沢の場合は、少なくともソロデビューしてしばらくの間、CBSソニーから出ていたアルバムでは、どれも1枚に3曲ぐらいは愛すべき曲があったと思う。しかし、それほどコンセプチュアルなつくりではないから、1枚全曲通して聴くことは無かった。そう言う、自分にとっての名曲佳曲だけを拾って聴くには、ベスト盤でも難しいわけで、結局、1曲ごとにMP3か何か、データを買うべきなのかもしれない。