ストラヴィンスキー自演のバレエ音楽集を聴く。

ストラヴィンスキーが自ら指揮したバレエ音楽の作品集、7枚組みが届いた。

オケは、コロムビア交響楽団とシカゴ交響楽団ほか色々。中心はコロムビア響で、この楽団はワルターの録音でおなじみだが、CBSの録音用に集められた名前だけのオケだというのは今や常識となっているようだ。このあたり、Wikipediaにうまくまとめられているが、ワルター指揮のものだとほとんどが西海岸の映画音楽に携わっている奏者を中心にしたオケで、このセットでも西海岸で録音された曲は同様のオケらしい。東海岸で録音されたものは、NYを中心にかき集められたメンバーによるオケだそうだ。



日曜だが仕事があるのでオフィスへ。その電車の中で、まずは、馴染みの無い、三大バレエ以外の作品から聴き始めた。十二音技法を用いた後期の作品「アゴン」は、前衛的ではあるが旋律そのものは美しく、マンドリンが新鮮かつ印象的で、面白く聴ける。「ミューズを率いるアポロ」は新古典主義時代の作品で、弦楽合奏のみと言う編制によるところもあるが典雅な佳作と言えるだろう。初めて接してから30数年を経て、どうにかストラヴィンスキー受容のとば口にしがみつくことが出来たような気がする。と言ってもそれは義務でもなければ誰に強制されてもいないわけで、それでもなおストラヴィンスキーを聴かねばならないような気になるこの強迫観念は一体何なのだろう。

職場では他に誰もいないのをいいことに、PCのスピーカで鳴らす。MP3でもイヤホンで耳にダイレクトに入れてやれば救いがあるが、スピーカと言う時点で既に難がある。しかもそれがかなりしょぼいものなので、音は壊滅的だから、これで聴いたことにはできない。あらためてイヤホンで聴きとおさねばならない。もっとも、自宅で使っているPC用のスピーカはもう少しまともだ。

 

USBオーディオインターフェイスと接続できるジャックがあるもの(≒PCとつなぐステレオミニプラグのケーブルが直付けになっていないもの)で、かつ、机上にあまり余裕が無いためスリムなものを、と言うことで選んだのだが、バスレフでそれなりに低音も出るし、コストパフォーマンスは良い。PC付属のスピーカやTVの内蔵スピーカと置き換えての音質改善には十分使えるだろう。

コメント

人気の投稿