Android対応のイヤホン、マクセルのMXH-DR300S。

日立マクセルのAndroid対応のイヤホンというかヘッドセット、MXH-DR300Sを買ってみた。カラーは黒とシルバー(白と銀のツートン)があるが、黒の方にした。



●ボディについて
ボディはプラスティック。安っぽい。パッシブ・ラジエータを内蔵している分大き目でボコボコした作りだが、自分の耳にはうまく収まる。収まりが良すぎるので外す時に少し手間取るぐらいだ。ボディの形状自体に左右の区別があるのでわかりやすい。

●ケーブルについて
ケーブルは細く、タワレコでおなじみのNAGAOKAのカナルのものと大差なく、クセが取れにくい。見た目もかなり安っぽい。
タッチノイズは酷くはないがあるにはある。途中にマイクがあるから当然だがY字の開きを調節するコードスライダーは付いていないし、シャツクリップやコードホルダーと言ったおまけも無いので、別途何か用意したほうが良い。
プラグ部分は約90度曲げてあり、曲がりやすいよう溝が設けてあるのでここでの断線は無さそう。プラグは金メッキ。

*ケーブルが安っぽいと言っても音には然程関係無いと思っている。ハイファイオーディオ機器のブラインドテストで、超高級スピーカケーブルとワイヤー製のハンガーを伸ばした物を入れ替えても誰も気づかなかったしハンガーの音を皆褒めていたと言う記事がある。あるいはとんでもない値段のケーブルを製造販売している会社が、あのオカルト糾弾で有名なランディさんに、ほんとうに音が違うのなら100万ドル上げようと挑戦され、一旦は受けながら結局逃げたと言う事件もある。前にもちらっと触れたがゴールドムンドの100万円台のプレーヤの中身がパイオニアの2万円以下のエントリーモデルと一緒だったと言う衝撃的な事実(うまくまとめておられるサイトにリンクさせていただく)もあった。まあ、オーディオと言うのはオカルトや宗教に近い世界なわけで、皆それぞれ、信じたい神を信じればよい。ほとんどがクトゥルフ神話のような、現代の人が創造した邪神だったりするのだが。

●コントローラについて
右のケーブルにマイク兼ボタンが付いている。ボリュームの調節はできない。

●イヤーチップについて
イヤーチップはシリコン製の普通のもの。Mが標準装備され、L、S、XSが付属。

●その他
ケースやポーチの類は付属しない。

左がファインフィット、右が付属。ともにLサイズ。
左がファインフィット、右が付属。ともにLサイズ。
付属イヤーチップだと、Lでも少し小さ目と言うか背が低い。そのためか耳の穴が埋まっていない感じで、低音が出ない上、エコーがかかったようにも聴こえる。何故かMの方がましだった。
常用しているオーディオテクニカのファインフィットLに替えると、低音がタイトにびしっと出て良くなる。SONYのハイブリッドのLに替えると、低音がさらに強くなるがブーミーでもあり、また背が低めなので耳に入り過ぎもする。やはりファインフィットのLで良いだろう。
エージングも十分出来ていない状態だが、UE350VMと比べると分解能は明らかに上で、細かい音まで良く拾える。ドライバは6mm径と小さいのだが、パッシブ・ラジエータに低音を委ねることで無理をさせていないとか、何かが功を奏しているのだろう。音については、値段に比してかなりのハイパフォーマンスだ(と言ってもこれは好みの問題だが)。
欲を言えば、付属品の類がほとんど無いのは別に構わないが、ケーブルや筐体の質感はもうちょっと良くして欲しい。



ついでに、リファレンスとして久々にTDKのイヤホン、TH-EB900で聴いてみたら、低音の重みと量が全く違う。同じエレキベースで1オクターヴ低いところを弾いている、というと大袈裟すぎるが、別格だ(もちろん、トレードオフされるものも多々あるわけだが)。TH-EB900ベースと思われるiPhone対応ヘッドセットは販売されているが、Android対応機は無い。音を変えずに販売してくれたら飛びつくのだが。

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