ロジェストヴェンスキーのショスタコーヴィチ第10番。

ロジェストヴェンスキーのショスタコーヴィチ全集、ここまで過半数を聴いてきて、よく言われる「爆演」系であることは確かなのだろうが、弦が痩せて聴こえる、中高音の金管がやたらと耳に刺さる、太鼓が潰れているなど、聴きづらいと思わせる要素の大半は録音に起因しているようにも思えた。また、曲によりそうした場面が目立つものとそうでないものがある。
10番は後者で、概ね悪くないと思えた。
特に第一楽章など、痩せた弦の音が不安な曲調とマッチしているし、第二楽章のドライヴ感と言うか疾走感もなかなかに良い。そしてどういうわけか、この録音に限っては太鼓の音が妙にきれいに録れている。

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