ザンデルリングのショスタコーヴィチ。第1番から。

久々にHMVのオンラインショップを覗いたら、クルト・ザンデルリングとベルリン交響楽団によるショスタコーヴィチの交響曲選集がお買い得になっていた。収録は、1、5、6、8、10、15番の6曲で、5枚組みだ。
ザンデルリングの録音だと、同じオケとペーター・レーゼルのソロによるラフマニノフのピアノ協奏曲4曲を昔から愛聴しているし、内田光子さんとのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集もなかなかよかった。しかし、何故か協奏曲ばかりで、交響曲をちゃんと聴いた覚えが無い。ローソン受け取りが送料無料になっていたので、それを試すのと併せて、注文してみた。
発注は12月の下旬だったが、在庫がなく、取り寄せで8~13日後出荷になっていたから、いつ発送でいつローソンに着くのか、年末年始を挟んでどうなることか見当がつかなかったが、実際には21日時点で入荷、23日にローソン着となった。受け取った際に箱が妙にでかくておかしいなと思ったら、今時珍しい、1枚ずつプラスティックケースに収めたものを紙の箱に入れた仕様だった。



まずは、1番から聴いてみる。
残響が、それほど多く長いと言うわけではないのだが、何となく深く感じられる。底が見えない暗い雰囲気で、それはロジェストヴェンスキーの全集に通ずるものがある。しかしあちらと違って、弦をはじめ全体に響きは柔らかめで、厚みはそれほどではないが、美しくまとまっている。
抑制された丁寧な表現で、誇張的な部分や大見得を切るような場面が無く、ショスタコーヴィチらしさと言う点では、幾分穏やかに感じられるが、なるほどあちこちのレビュー通り素晴しい演奏だ。

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