ロジェストヴェンスキーのショスタコーヴィチ、協奏曲2作。

ロジェストヴェンスキーのショスタコーヴィチ箱には、交響曲全集10枚、管弦楽作品集(むしろ歌曲が中心と言うべきかも知れない)5枚に加えて、ピアノ協奏曲第1番、チェロ協奏曲第1番を収めたディスクが入っている。
ピアノの方は、ロジェストヴェンスキー夫人であるヴィクトリア・ポストニコワのソロ、オケはソ連国立文化省交響楽団で、ライヴ録音だった。冒頭いきなり拍手から始まりびっくりしたのだが、1984年の録音と記されているにも拘らず、兎に角ヒスノイズだかホワイトノイズだか、ノイズリダクション無しで録音した昔のカセットテープのようでなかなかつらいものがあった。演奏そのものはスピーディーで歯切れのよいものだったが。



チェロの方は、ミハイル・ホミッツェル(Mikhail Khomitser)のソロ、モスクワ放送交響楽団の伴奏。これもややスピーディーな感じだが、落着くところはじっくりと、緩急強弱のコントロールが明快で、メリハリが利いている。チェロも確り、力強く前に出てくる。しかも、1968年の録音とのことだが、逆にこちらの方がノイズもあまり無く気持ちよく聴けた。
チェリストに関する情報がいまいちよく分からないが、なかなか名演ではないかと思う。調べても、この録音が単体のCDで出てくるぐらいなのだが、どういう人なのだろう。

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