「オーマンディ・コンダクツ・ショスタコーヴィチ」を予約した。

ユージン・オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団がコロムビアとの契約期間中に録音したショスタコーヴィチ作品、3枚組みセットを予約した。タワレコの企画ものページで紹介されていたが、タワレコ以外でも売られているようだ。RCA時代にも13番や15番の録音があるので、それもまとめて欲しかったところだが、仕方ない。

交響曲第1番とチェロ協奏曲第1番は日本国内初CD化とのことだが、このカップリングの輸入盤は持っている。交響曲第1番は作曲者監修の元での録音、チェロコンの方はロストロポーヴィチを迎えての世界初録音。
交響曲の第4番と第10番と「黄金時代」からのポルカは国内でのCD販売は初めてだそうで、4番は西側初録音。交響曲第5番に関しては特別な謂れは無い。
オーマンディに限った話ではなく、当時ショスタコーヴィチの新作と言うのは誰が最初に指揮をするか争いが起きていた。もちろん初演はソヴィエト内で、大抵ムラヴィンスキーが指揮してしまうので、西側初演とかアメリカ初演、放送初演、初録音、などが奪い合いになっていたそうだ。今回のセットには含まれていないが、オーマンディは13番の西側初演を獲得している。



交響曲第1番とチェロ協奏曲第1番については以前に記事にしたが、その後も交響曲第1番はよく聴いている。オーマンディについては少なくとも日本では、やたらゴージャスで内容というか「精神性」とやらが無いと評価されてきたようだが、どこが悪いんだかさっぱり分からない。聴けば聴くほど、前衛的な部分、土着的な要素、持って生まれたとしか思えない隠し切れない旋律の美しさなど、若きショスタコーヴィチの様々な側面を確りと纏めて堂々たる交響曲に仕上げた素晴しい録音だと思えてくる。
未聴の4番、5番、10番が楽しみだ。

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