岡山のラーメンの思い出。

岡山市で暮らしていた高校生の頃には、自転車通学をしていた関係で土曜日など足を伸ばして名の知れたラーメン店を訪ねたりしていた。その後、たまに帰郷した折に初めて訪れた店も含め、記憶に残っている店をメモしておく。今後岡山を訪れることはそう多くないだろうし、その機会がありかつラーメンを食すことになっても、恐らくは「やまと」を選んでしまうだろうから、他の店の評価を更新する可能性は低い。

やまと
今はオランダ通りと言うのか、表町商店街の一本裏と言うか、コンサートホール(名称を覚えていない)の裏と言うか。ここが一番好きで、岡山に戻る機会があれば可能な限り寄るようにしていたので、記憶も新しい。脂ぎったこってりではないが確りとしたコクがあり、しょっぱさと甘みのバランスが良い。釜から平ざるで麺を取り分ける職人技を見ているだけでも楽しくなる。カツ丼も名物で、いわゆる岡山独特の「デミカツ丼」なのだが、これの小を中華そばと組み合わせればもう他に何も要らない気になる。刻んだかまぼこから良い味が出ている焼き飯も美味い。

一元
やまとのはす向かいで、ひっそりと、しかし長く愛されている様子の店。伯母など年配の方には評判が良い。あっさりとした昔ながらの中華そばと言う感じ。

だて
やまと、一元のあたりから西へ行ったところ。カツ丼と中華そばが売りと言う、岡山らしい老舗。記憶がかなりおぼろげだが、醤油であっさり目で、あまりエッジが立っていない味という印象。30年以上前のことなので、今食べると違う感想を抱くのではないだろうか。カツ丼は卵とじの一般的なタイプだったように覚えているが、他所と混同していたりしないか不安。

浅月
奉還町の老舗。大規模ではないがチェーン展開していたように思う。泉田あたりの店でも食べたような記憶が。豚骨系と思われるコクがある醤油味で、やまとほど甘みや出汁の風味は強く無いが、美味い店だったと記憶する。ここややまとの、ふわっと濁った茶色の系統と、だて、一元、富士屋などのあまり濁らない醤油色の二系統が岡山のラーメンの基本形なのだろうか。

富士屋
こちらも奉還町の老舗。あっさりした中に、醤油が立った味。一元やだてにエッジを利かせた感じと言えば良いだろうか。

餐休
宇野バスが走る旧国道2号線の乙多見あたり。あまいからいほどではないが、醤油で甘辛がそこそこはっきりした味。富士屋に近いように思うが、記憶が混濁している可能性もある。

天神そば
文化会館の下というか、表町一丁目の出口の向かいと言ったほうがいいのか。結局何度か行こうとしたが休みだったりして一度も食べていない。

あまいからい
駅前を東に行ったところ。富士屋の様な醤油味だが店名通り甘みも強い。メリハリの利いた味。おでんが美味い。

金八ラーメン
駅前商店街の裏、映画館を抜けた辺り。厚みのある煮豚がどんと乗った、なかなかよいラーメンだったが、その後に飲んだヘルシア緑茶の所為で胃が気持ち悪くなり、味を忘れてしまった。

商人(あきんど?)
清輝橋の交差点のところ。スープは美味かったが、麺に問題が。平ざるで湯きりをしているのだが、湯きりだけで、茹でるのはテボを使っている。そのためか、麺の一部が固まってダマになっていた。悪いけれど、失格だ。

深雅(しんや)
紀伊国屋書店の向かいの地下にあった店。「創味シャンタン」の缶が置かれていた記憶がある。出来合いのスープを使っていたと言うことなのだろう。しかし、安くてボリュームたっぷりの、チャーハンとのセットは中高生にはありがたいものだった。

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