ガヴリーロフとかアルゲリッチとかアラウとかのショパン。

これという動機はなくなんとなくなのだが、死蔵していたものや買い足したものなどあれこれ、ショパンを聴いてみている。



マルタ・アルゲリッチによる前奏曲集。英雄ポロネーズなどいくつかオマケ付。1960~70年代の録音で、やや鮮明さに欠けると感じるが、26曲の前奏曲が一気に弾き切られるようで、アルゲリッチらしい奔放さは感じ取れる。
アナログ時代にマウリッツィオ・ポリーニの演奏で聴いていた英雄ポロネーズも、勢いよくまた速いのだが、軽快で爽やかであるもののちょっと軽すぎないか、とも思える。



練習曲集は2種。アラウのものは3つの新しい練習曲を含む。ガヴリーロフのものは24曲のみだが、バラードがオマケで入っている。アラウは他の曲で聴くようなゆとりは無い様子で、場面によっては歯切れが悪いように聴こえるところもある。一方ガヴリーロフは豪快に弾き飛ばしている感じだが、勢いでごまかされているというか押し切られているような気がしないでもない。



ピアノ協奏曲は第一番、第二番のセット。アルゲリッチと、前夫(?)シャルル・デュトワ指揮、モントリオール響の伴奏によるものだ。98年の録音で、離婚してかなり経ってからのセッションだろうが、どういう気分で演奏したのだろうかと下世話な想像をしてしまう。
それはさておき余り面白いと感じることがない曲で、それはきっとショパンがやっぱりピアノの人で、オーケストレーションは得手ではなかったからなのだろうなあと偉そうな事を考えてしまう。

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