S・J・ローザンの「苦い祝宴」。

リディア・チン&ビル・スミスシリーズの5作目。20世紀末期の中国の民主化と米中関係と移民問題を扱っている。
チャイナタウンのレストランの従業員が4人、行方不明になり、リディアがそれを探すことになるのだが、依頼人が降りたり、黒幕かと思えた相手が新しい依頼人になったりと、二転三転。なかなか息をつく間がない。


文中に「携帯電話」が登場するが、この作品までは、リディアもビルもまだ持っていない。ポケットベルを使っているのだが、もう、ポケットベルトが一体どんなものなのか、全く知らない人も多いのではないだろうか。1999年刊行で、それほど昔の作品でもないのに。なるほど「十年一昔」とは、よく言ったものだ。

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