クラウディオ・アラウのショパン、夜想曲集。

ショパンはそれほど聴かない。30年以上前、高校生のころにはマウリツィオ・ポリーニのポロネーズ集を持っていたし、デジタルになってからも練習曲集やワルツ集、協奏曲などたまに気が向いて買っては聴いてみるが、掘り下げるところまで行かない。ショパンよりも、器楽独奏と言う形式自体が、あまり相性が良くないのかもしれない。
が、なんだか急に真夏になり心身ともにだるくなって、フルオーケストラの重厚長大な曲はしんどいなあと感じてきたところで、ピアノソロ、それもショパンあたり聴いてみようかと思い立った。



ショパンのピアノ独奏曲としては、たいていなぜかクラウディオ・アラウの録音を選んでしまう。今回夜想曲を聴く事にしたが、やはりアラウのディスクを手に取った。才気に走りすぎず、どこかゆとり、落ち着きがあって、しかし鈍重ではない、というのがこれまでのアラウに対する感想。そしてこの夜想曲集でも、しっかりと抑揚をつけながら同時に抑制が効いていて、ゆったりとした気持ちにさせてくれる。
収録は夜想曲全21曲。フィルアップの即興曲全4曲もよい。

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