カラヤンのマーラー第6番。

カラヤンとベルリンフィルのマーラー、第6番は2枚組で、クリスタ・ルートヴィヒによる亡き子を偲ぶ歌、リュッケルト歌曲集がフィルアップされている。歌曲は1974年、6番は1975年で、初のマーラーとなった73年の第5番に続けての録音だ。



2枚に渡っているので、演奏時間は結構長い方だろう。確かに、遅いとは感じないが、落ち着いて聴こえる。どちらかと言えば重厚だが、ダイナミックレンジを広く取っているので、かなり音量が落ちる場面もあり、一方でぐわっと音を出してくるところもある。
5番に対しても感じたことだが、流麗、耽美的ではけしてなく、振幅の大きい、ダイナミックで硬質な演奏。第三楽章に置かれたアンダンテも、他の演奏で聴く美しさとはどこか異なる。うまく説明できない。もう少し聴き込まないと。

おまけのクリスタ・ルートヴィヒは文句なし。クレンペラーとの大地の歌でも圧倒されたが、やはり恐るべき力量だ。

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