カラヤンのマーラー第4番。

昨年あたりから往年の名盤がSACDで再発売されることが多いが、CDでの再発も無い訳ではなく、ドイチェ・グラモフォンのカラヤンのマーラーなんかも今年に入って廉価国内盤がリリースされたりしている。
しかし今回入手したのはその国内版ではなく、以前からあった輸入盤の「Galleria」シリーズの交響曲第4番と大地の歌だ。偶々特価になっているのを見かけたので、本の予約ついでに注文してしまっていたのだが、新しい国内盤の方が音がよくなっていたりするかも知れない。



録音は1979年。終楽章のソプラノはエディト・マティス。
カラヤンのマーラーはどれもゆったりと落着いた流れの中、緩急はそれほどでもないが強弱を大きく操っている印象があり、それはこの録音も変わらない。そして、専用プレーヤからスマートフォンに変わった所為もあるのかもしれないが、どうも、弦の音にふくよかさが乏しいと言うか、切れはあるのだが鋭角的に過ぎる気がして、思えば5番、6番も同じような感じだった。
よって、ゆったりとしたテンポでありながら、スケール感が拡大されない。アンサンブルの緻密さなど流石と思える部分もあるのだが、悪くは無いのだがどうにもあまり心を揺さぶられない。これもちょっとよく分からない感じになってしまった。

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