勢いで金庸の「雪山飛狐」を読む。

相変わらず金庸作品から離れられない。「飛狐外伝」から続いて、「雪山飛狐」へ。こちらがもとの作品だが、時系列ではこの流れとなる。一冊にまとまった、長編としては最も短い作品だ。



「飛狐外伝」の終りから10年ほど経たところだろうか、預かった双子が13歳ぐらいに成長している。苗若蘭も年頃の娘になった。胡斐はなかなか登場しないが、30前後か、髪も髭もごわごわしたいかついおっさんと化している。
かつて胡一刀と苗人鳳との間に何があったのか、事件の真相を探る、「藪の中」の様な作品だが、短すぎたのか、如何せん未消化ですっきりしない。
とはいえ、金庸にとってこれがまだ三作目で、この後に書かれたのが「射鵰英雄伝」であることを知ると、大きく飛び上がる前の助走の様なものであったのかなと思えてくる。

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