マーラーの第9番、クーベリック他あれこれ。

カラヤンのマーラーの9番が変だったので、手持ちの中からいくつか、聴き直してみることにした。



まずクーベリックとバイエルン放送響の全集から。9番の録音は1967年。
淡々とした速めのテンポで、すっきりとして、いやみやくどさは無いが、反面「らしさ」もあまり感じられない。バーンスタインも、アブラヴァネル(不良品を返品したので1回聴いたきりだが)も、大雑把に括ると似たようなもので、細部の処理はまちまちだけれど、こういうのが60年代における9番のスタンダードな演奏だったのかもしれない。

続いてマゼールとウィーンフィルの全集。こちらは87年の録音。ゆったりとしているが、情感を込めて引っ張っているわけではなく、落ち着いたテンポでオケから最大限に美しい響きを引き出そうとしているように聴こえる。マゼールと言う名前だけで奇を衒ったものを想像しがちだが、この録音に関しては寧ろ真逆ではないかと思う。

コメント

  1. マーラー第9番 以下の2枚がベストかと

    マズア&NYフィル
    ノイマンとゲヴァントハウス管

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