バーンスタインとNYPのマーラー第8番。

<追記>
8番のオケはロンドン響なのでこの記事のタイトルはおかしい。が、今回の箱はバーンスタインとNYPの全集ということになっているというかジャケットにそう記されているので修正せずに置こう。

レナード・バーンスタインの最初のマーラー全集がようやく届いた。1番から9番と10番アダージョのセットで、余白にイスラエルフィルとジャネット・ベイカーによる「亡き子を偲ぶ歌」が収められている。従来ソニー系レーベルで発売されていたボックスから、イスラエルフィルとクリスタ・ルートヴィヒ、ルネ・コロによる「大地の歌」が外されている。交響曲のオケは、8番のみロンドン交響楽団で、他はニューヨーク・フィルハーモニックだ。
箱を開けてみてみると、どうやらアナログLPでの初出時の構成を踏襲しているようで、複数の曲を複数のディスクにまたがって詰め込んだりしていない。この点、大いに好感が持てる。
例えば2番なら、LPのジャケットを再現した紙ケースに、2番だけの2枚組のCDを収めている。10番アダージョと「亡き子を偲ぶ歌」の組み合わせも、LP通りの復刻の様だ。ただし、5番については、オリジナルでは「亡き子を偲ぶ歌」との2枚組だったものが、5番のみ1枚となっていて、ブックレットには丁寧にその注意書きが添えられている。



先に7、8番だけDAPに移し、残りは週末に変換することにした。
さて、まずは8番、日頃好んで聴かないものなので、あまり、差がわからない。が、筋肉質で引き締まった演奏と感じる。イギリスのオケらしい慎ましさと生真面目さが漂っている。時折楽器が増えすぎると音が悪くなるが、1960年代中頃にしては良い録音だ。リマスタリングも良いのだろう。
バーンスタインのマーラーと言うとベルリンフィルとの9番ライブしか聴いていないが、あのような、あるいは巷間よく言われるような情念の迸り、自己陶酔的なくどさは感じない。他の曲もこの調子だとすればなかなか好ましいのだが、さて、どうだろう。

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