ブリティッシュ・ビートとモータウンとかR&Bとか。

DAPにはクラシック以外の音楽も入れてある。今入っているのは、
・ビートルズの1枚目~4枚目
・スモールフェイセスの1枚目~3枚目
・フーの1枚目~3枚目とBBCセッション
・ゾンビーズの1枚目
で、これらの中から選抜した曲でクイックリストと言うものを作っている。所謂プレイリストだ。何の気なしにリストは作っているのだが、聴いていると何か偏りがあるような気がしてきて、整理してみたくなった。

Beatles:Baby It's You
Beatles:All I've Got to Do
Beatles:All My Loving
Beatles:You've Really Got a Hold on Me
Beatles:Not A Second Time
Small Faces:Shake
Small Faces:Sha-la-la-la Lee
Small Faces:What's A Matter Baby
Small Faces:Runaway
Small Faces:My Mind's Eye
Small Faces:Hey Girl
Small Faces:All or Nothing
Small Faces:You've Really Got a Hold on Me
The Who:La La La Lies
The Who:My Generation
The Who:The Kids Are Alright
The Who:I Can't Explain
The Who:Anytime You Want Me
The Who:Substitute
The Who:Pictures of Lily
Zombies:You've Really Got a Hold on Me
Zombies:She's Not There
Zombies:Leave Me Be
Zombies:Tell Her No
Zombies:Whenever You're Ready
Zombies:I Love You
Zombies:Indication

Baby It's Youはバート・バカラック作だが歌ったのはR&Bガールグループの先駆者とも言うべきシュレルズ。Shakeはサム・クック、Anytime You Want Meはガーネット・ミムズ。3種類入れているYou've Really Got a Hold on Meは言わずと知れたミラクルズの傑作で、ゾンビーズのカヴァーでは後半サム・クックのBring it on Home to Meへのメドレーとなる。どれも素晴らしい。
オリジナル曲でも、ビートルズのAll I've Got to DoやNot A Second Timeはモータウンサウンドの影響が多大と言われている。フーの場合は、濃すぎるのでリストに加えていないが、ファーストアルバムでのジェームズ・ブラウンのカヴァー2曲が恐ろしいほど良いし、セカンドアルバムにもモータウン最強のチームであったホーランド=ドジャー=ホーランド作の「恋のヒートウェーヴ」があるしで、そもそもR&B色はかなり濃い。
初期のストーンズなんかはR&Bからさらに遡ってブルーズ色が濃いのだが、そこまで行くとちょっと違うな、と感じてしまう。また、もう少し後の時代の、アレサ・フランクリンやオーティス・レディングが出てきて、アメリカ軽音楽史の中でR&B、ソウルがブラック・エクスプロイテーションの文脈で語られる時期になってからの音楽も、中には名曲もあるけれどしっくり来ない。1950年代末から60年代初頭のR&Bの、英国のグループによるカヴァー(恐らくはオリジナル以上にカヴァーが)と言うのが、絶妙な化学反応を起こし、脳内麻薬の呼び水になっているのだろう。

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