ハイティンクのショスタコーヴィチ全集。

コンドラシンの次に入手した全集が、ハイティンクのもの。コンドラシンとモスクワフィルの全集を一通り聴き終え、久々にこちらを聴いている。

   

やはり音がよろしい。5番の何処かでちょっとぐしゃっと歪んでいる部分があったが、そういったわずかな疵は兎も角、音場の広がり、音の鮮やかさ、空気感など全く違う。1番から4番、7、9、10、15番がロンドンフィルとの録音、5、6、8、11から14番がコンセルトヘボウ管との録音で、二つのオケにまたがっているが特に違和感は無い。金管が耳に刺さって痛いなんてことも無く、落着いて音楽と対峙できる安心感がある。ソヴィエトの音楽らしい破壊力は余り無いが、堂々たる演奏で、非力だったり繊細過ぎたりもしない。至極真っ当と言うか、入門にもふさわしいと思う。

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