コンドラシンのシェヘラザード。

シェラザードなのかシェエラザードなのか、シェヘラザードというのもあるか。まあ、元々が日本語ではないので正解と言うのは無いのだろうが、表記に困る。



コンドラシンとコンセルトヘボウ管の録音は、高校時代に友人が持っていて素晴らしいと言っていたもの。アナログ時代持っていたのはマゼールとクリーブランド管(だったような気がするが?)のLPだったが、CDに移行してから買いなおすにあたり、コンドラシン盤を選んだのだった。今出ているディスクにはボロディンの2番がフィルアップされているようだが、手持ちのものはシェヘラザード1曲のみで、ちょっと余白がもったいない。
ヴァイオリン・ソロは高名なコンマスのヘルマン・クレバース(この名前もクレッバース、クレベルスと、色々な表記がある)で、壮大なスケール感を持ったオケの音に対し、繊細で美しいソロが対比の妙を生んでいる。
久々に聴いたが、つい先日までコンドラシンのショスタコーヴィチ全集を聴いていて、しばしば録音の疵に閉口していたためか、コンドラシンがショスタコーヴィチをコンセルトヘボウ管と録音(もちろんフィリップスの録音で)してくれていたらさぞ面白かったろうにと、ちょっと残念な気になった。
もっとも、無いものねだりをしても仕方が無いし、コンセルトヘボウ管のショスタコーヴィチと言えば、ハイティンクの全集の中のいくつかがそうであり、あれはあれで素晴らしいものだから、今度はあっちを聴いて見ようかとも思う。

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