スモール・フェイセスの「From the Beginning」。

ちょっと前に妙に安くなっていたので、スモール・フェイセスの「From the Beginning」を注文しておいたのが、取り寄せに時間がかかったため、ようやく届いた。
彼らのオリジナルアルバムは3作しかなく、世に出ている大半は企画編集もの。この「From the Beginning」もセカンド・アルバムとされてはいるものの企画盤で、契約を切られたデッカが未発表曲やファーストアルバム収録曲の別テイクをまとめて勝手に出したものだ。ジャケットの写真を見ると、左がファーストアルバムで、右が「From the Beginning」、明らかにファーストの時に撮っておいた写真を使っており、間に合わせで発売した事情が窺える。

しかし、個人的に彼らの楽曲ではデッカ時代の方が、荒削りでシンプルだが好ましいと感じる。ファーストのサム・クックのカヴァー「Shake」やオリジナルの「Sha-la-la-la-Lee」はもちろん素晴らしいし、このアルバムも、デル・シャノンのカヴァー「Runaway」や、名曲「My Mind's Eye」、 代表作「All Or Nothing」、ビートルズもカヴァーしているミラクルズの 「You Really Got a Hold on Me」といった素晴らしいラインナップ。オリジナルアルバム3枚とあわせればほぼ万全と思える構成だ。事情は兎も角、良いものは良いとしか言いようが無い。

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