クラシック向きのイヤホンとかイヤーピースについて。

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このBlogはほとんどURLを人に知らせていない隠れ里のようなものなのだが、検索で訪れる人はいて、統計を見ると参照元URLとしてはYahooで「クラシック イヤホン」で検索した結果の画面が必ずリストの上のほうにあったり、投稿の中では常にイヤホンやイヤーピースについてのごく少ない記事が閲覧数の上位を占めている。



前にも同じような記事を書いたが、そういう情報を求めて来られても得るものが少ないのではないかと思う。聴くのはショスタコーヴィチ、マーラー、次いでベートーヴェン、ブラームス、交響曲中心。使っているのはTDKのTH-EB900にオーディオテクニカのファインフィットイヤピースのLサイズ。この組み合わせで落ち着いている。
しかし、TH-EB900はどちらかといえばかなり癖のある機種だろうし、低域が強いという特徴は一般的な「クラシック向き」というイメージからは外れているのではないか。ショスタコ、マーラーにはそれが良く、ベートーヴェンの第九やブラームスの一番など太鼓がものを言う曲ではこのイヤホンにして良かったと思わずにいられないが、こういう評価をする人間はマイノリティだろう。といって、他のジャンルの愛好者の間で人気になっているような気配も無く、それにしては発売から随分経っているにも拘らずあまり値崩れしていないのは不思議だ。レビューするとこんな感じか。

・低音が強く、高音は弱いが、エイジングで高音の抜けはある程度改善される。
・付属のコンプライイヤーチップでは低音が篭り過ぎる。付属シリコンチップまたは社外品の方がベター。
・コードの擦れるノイズ、所謂タッチノイズが大きいと言う評価は知っていたが、その通り。コードスライダを上げて頬に密着させるか、シュアがけの必要あり。
・左右の形状に差が無く、明確なマーキングも無い。LRの印字は小さく老眼では見えない。イヤピースに目印をつけて識別している。
・兎に角、低音が生きるソースを良く聴く人には勧められる。ただし、量の多い低音を適度に引き締めることが望ましい。

で、概ね満足している。まあ、もし断線でもしたら、次は別のものを試してみたくなるだろう。といってもふとしたことで断線したりするので恐くて高価なものは買えないから、このあたりだろうか。Victorは以前あっさり断線した嫌な思い出があるが、改良されているだろう。



ま、それはさておき、イヤピースについては買って付けてみないとわからないが、イヤホン選びにおいては試聴に勝るものはない。レビューも、実際にしばらく使ってみないとわからないことを知る上では、大いに参考になるが、試聴の方が遥かに得られるものは多い。
大阪だったら、e-イヤホンのリアル店舗でも、ビックカメラでも手持ちのDAPやスマートフォンに繋いで試聴出来る。スピーカのように、それを置く空間の差異を気にする必要も無く、聴いたそのままに評価できる。とは言え、そういった店舗が無い地域ではどうしようもないが。
それと、以前から疑問に思っているのだが、確かに音の出口であるイヤホン、スピーカは最も重要だと思うものの、例えばスマートフォンにどれだけ立派なイヤホンをつないだとてスマートフォン側が出せる音以上には良くならないわけで、間にポタアンを挟むなり何なりしないと宝の持ち腐れなのではなかろうか。いたずらにイヤホンを検討する前に、そういうことも考えてみるべきかと思うのだが。

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