コンドラシンのショスタコーヴィチ9番、12番。

引き続きコンドラシンのショスタコーヴィチ全集を聴いている。



9番は、ショスタコーヴィチの作品中でも特に好きな曲で、スケール感は小さいが楽章ごとの変化に富み、オーケストラの面白さを堪能させてくれる。相変わらずの録音の悪さで軽妙な第一楽章はやや損なわれた感があるが、やや不安な第二楽章、再び軽やかに疾走する第三楽章を経て、テンポを落として不気味な圧力を高める第四楽章から、終楽章へもじっくり落ち着いた流れを作り、後半ぐっと加速してダイナミックなフィナーレを迎える。緩急の思い切ったコントロールが素晴らしい。
12番は、11番と同様、どうもどの演奏でも何度聴いてもあまり心に残らない曲で、今回もそれは変わらず。

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