ローレンス・ブロックの「やさしい小さな手」。

ローレンス・ブロックの短編集。ハヤカワミステリ文庫の、短編集ばかりのシリーズの一冊。



14編を収めており、うち何作かにスカダーが登場。並びとしては終わりの方に、スカダー登場作品はまとめられている。作中で時々名前が出てくるキャラクターの思い出話とか、ふむふむとうなずきながら楽しめる。それらの作品は何となくほっとするが、スカダーを知らない、といっても手にとるならミステリーファンだったりするだろうが、そういう人に勧められるかと言うと難しい気がする。情のもつれからの殺人や、猟奇殺人者のどうにも収まらない衝動とか、ちょっとダークなモチーフにフォーカスを当てた作品が多い。このあたり、好き嫌いが分かれるのではないかと思うのだ。

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