「ロリン・マゼールの芸術」、ファースト・インプレッション。

週末に30枚のCDをMP3化し、半分ほどをDAPに同期させ、月曜の朝の出勤から。
一部を除いてディスクごとではなく作品ごとにMP3を作ったので、DAPの中では、作曲家の名前順に曲が並んでいる。



その中から、まずはチャイコフスキーの「1812年」、1992年ごろと思われるウィーンフィルとの録音と、1995年のバイエルン放送響との録音の2種を立て続けに聴く。ちょっとゴリっとしたオケの厚みでバイエルンに軍配を上げたいが、大砲の音がラインでミックスしたかのような作り物っぽさで残念。そこについては、太鼓で再現しようとしたウィーンフィルの方が良かった。
会社帰りにも、イタリア奇想曲(バイエルン)、スラヴ行進曲(VPO)、ストラヴィンスキーの「花火」(VPO)、サン=サーンスの「バッカナール」(ピッツバーグ響)など小規模な曲ばかり聴いてみた。
まず何より、今日聴いたのはどれも1990年代の録音だからか、S/N比の高いリマスタリングで、非常に心地よく聴ける。バイエルンの「1812年」などは、テンポをぐいっと動かしたり、マゼールらしいメリハリの利いた演奏で、ただでさえ躍動感の高い曲がいっそう魅力的に響く。ウィーンフィルとのスラヴ行進曲では、エキゾチズムが横溢していて、いつも個人的に気になる、ウィーンフィルらしい美しさと裏腹の肌に合わない感じがない。
まずは幸先が良い。明日はサン=サーンスからストラヴィンスキーあたりを聴こうか。

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