マゼールのシベリウス2番など。

12月28日、大阪市街地に出る用事があり、電車の中でシベリウスの交響曲第2番を。これでマゼールとピッツバーグ響のシベリウス全集を聴き終えることになる。マゼールは昔デッカでシベリウス全集を残しているが、ピッツバーグ響と2度目の全集録音を行って、非常に満足していたと、全集の紹介では語られている。
前の全集は聴いていないから比較はできないが、ゆったりとしたテンポでスケールの大きいフレージングを雄雄しく表現しており、5番、6番もだが、何より高名な主題を含む2番の終楽章では、ボーっと身を委ねていると行ったことも無い北欧の風景を感じられるような気がしてくる。

帰りはいよいよ最後にとっておいたクリーブランド管とのベートーヴェン全集へ。
まずは交響曲第1番。ぎゅっとエネルギーが詰まったような録音で、このコンビの「英雄の生涯」と同様、冒頭からはっとさせられる。まだ古典派の交響曲そのままと言った感じで、余り面白いと思わない1番だが、スピード感、力感に満ちて、あれよあれよと聴かされてしまった。
年代による指揮の違いもあろうし、オケの違い、録音場所の音響特性の違いもあるわけだが、クリーブランド時代のマゼールと言うのはやはり凄かったのだなと思い知らされた感がある。

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