SONYがEMIを買収。

SONYがEMIを買収したそうで、それなりに話題になっている。今後はビートルズがソニーから出るのか、と言った感じだが、新聞記事によるとそういう話ではない。

ソニーと仏メディア大手ビベンディが、英音楽大手EMIを分割買収する見通しとなった。EMIの100%の株式を保有する米金融大手シティグループと買収でほぼ合意した。11日に欧米メディアが相次いで報じた。

 ソニーがEMIから買い取るのは、著作権を管理する音楽出版事業。買収額は22億ドル(約1700億円)とみられる。投資ファンドなどと組むことで、ソニーの投資額は全体の半分以下になる見通しだ。独メディア大手ベルテルスマンと米買収ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の連合に競り勝ったもよう。
 ビベンディはCDなどを販売するレコード部門を19億ドルで買収し、傘下のユニバーサル・ミュージックとの相乗効果を狙う。EMIが抱える年金債務が買収交渉の壁になっていたが、シティグループが引き受け、交渉が進んだとみられる。
 EMIはビートルズを生み出した名門。2007年に英投資会社テラ・ファーマがLBO(借り入れで資金量を増やした買収)で傘下に収めたが、LBOの債務が重く経営に行き詰まり、債権者のシティグループが株式を100%取得していた。
(以上nikkei.netから引用)

ソニーは著作権ビジネスの部分を手に入れ、パッケージの販売はユニバーサル・ミュージックが行うことになる。つまり、グラモフォン、デッカ、フィリップス、EMIが同じ会社になってしまうと言うことで、個人的にはこっちの方が驚きだ。
昨年、ユニバーサルとEMIがマーラーの全集企画で張り合った。すでに3社連合であったユニバーサルに対し、EMIは結構頑張っていたと思うが、もうこうしたことは無くなっていくのだろう。ソニーと、エラートやテルデックの集合体であるワーナー、そして4社連合となったユニバーサル。三つ巴と言うには余りにもユニバーサルの持っている名録音の資産が強大すぎる気がして、別に自分には影響は無いのだが、何となくつまらない気がする。
それと、ビベンディというのは我が家に何枚かCDがある「Ars Vivendi」レーベルと関係があるのだろうか。「Ars Vivendi」の録音は、現在では独シャルプラッテン、ベルリンクラシックスに受け継がれているので、ドイツの企業だと思っていたのだが。いや、ユニバーサルの親会社だそうだから、ベルリンなんかもこのビベンディの子会社だったりするのだろうか。


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