ロリン・マゼールの芸術。

誕生日のプレゼントなんてのが、いい年になるとどうでもいいようで、それでも気持ちの問題で、夫婦でお互いに何か贈ろうと思うものの、二人揃ってアクセサリーやらブランド物よりは実用的なものかエンターテインメントかアートか、そういうものの方にしか価値を見出さないので、結局何が欲しいか聴いて贈る習慣になってしまっている。
で、今年は、ロリン・マゼールのCD30枚組みBOXセット、「The Art of Lorin Maazel」をもらった。オンラインでは格安だったようだがとっくに限定数が売り切れ。しかしタワレコの実店舗に在庫があった。誕生日までまだひと月ほどあるのだが、無くならないうちにと言うことで。

内容は、SONYおよびRCAでの録音を集めたもので、ただし先日買ったマーラー全集は除かれている。最近見かけるブルックナー全集も含まれていない。いくつか手持ちとだぶるものがあったが、マゼールはテラークにもグラモフォンにもデッカにも録音を残していて、昔聴いていたのはそれらのレーベルでのLPばかりだったから、大半は未聴なので問題ない。



大まかな構成はこんな感じだ。

Disc1-5:ベートーヴェン交響曲全集(9番は持っている)
Disc6:1812年など戦争もの、ショウピース集
Disc7:幻想交響曲
Disc8:ドビュッシー管弦楽曲集
Disc9:グローフェ「グランドキャニオン」他
Disc10:ホルスト「惑星」(これは持っている。名盤だ)
Disc11:マーラー第1番(パリ管とのもの)
Disc12:ラヴェル管弦楽曲集
Disc13:レスピーギ「ローマ3部作」
Disc14:サンサーンス交響曲第3番他
Disc15-18:シベリウス交響曲全集
Disc19-23:リヒャルト・シュトラウス作品集
Disc24-25:ストラヴィンスキー作品集
Disc26-28:チャイコフスキー交響曲4/5/6番
Disc29-30:ワグナー管弦楽曲集(一部かぶる)

シベリウスの全集はピッツバーグ響との新しい録音。以前から買いそうになっては何となく後回しにして買いそびれてきたもので、結果、買わずにいてよかった。
また、ストラヴィンスキーは3大バレエからはペトルーシュカのみで、ナイチンゲールや兵士の物語など、持っておきたい気はするがわざわざ物色するほどでもない曲が入っているのがありがたい。それに、レスピーギやサン=サーンスあたりも、単体で追いかけることのあまり無い作曲家だから、こういう形で耳にする機会が出来るのはうれしいことだ。

30枚聴いていくのは大変だが、というかマーラー全集と合わせてマゼールの録音が44枚やって来たわけだが、ゆっくり楽しむとしよう。

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