自転車と規制に関するメモ。

自転車が歩道を走ってはならんと言うことで、世間がざわついている。
新聞などは「車道を走らされるのは怖いけど電車やバスに切り替えると通勤時間が長くなるので困る」とか言う一般人のコメントを取り上げていたりして、ちゃんちゃらおかしい。
そもそも、こんなことになった原因は、自転車に乗る側のマナーの悪さに尽きるのであって、本来守るべき法規を守っていなかった、しかも、見過ごすには余りにもたちが悪くなったためなのだから、とりあえずは守るべき法規を守ってやれよ、としか言いようがあるまい。

・携帯電話を使いながら、ひどい場合は画面を見ながら走っている。
・道路の右側を逆走している。
・無灯火。
・ライトはつけているが、前照灯として必要な照度が無い。
・後部に基準を満たした尾灯または反射板を取り付けていない。
・ベル等をつけていない。
・ベル等を本来使用すべきでない場面で使用している。
これら皆、違反のはずだ。
さらに、ピスト乗りの馬鹿者どもが沸いてきて、
・制動装置(ブレーキ)の不備。
というのも加わって、こればかりが話題になったために妙な方向へ話が進んでいる気もするが、そもそもは通学車とかママチャリとかの方がよっぽどひどいのであって、もっとベタな問題だ。
とはいえ、これは自転車業界、周辺企業全体の責任でもある。作る側、売る側が守るべきことを伝えていない。
・ライトはつけているが、前照灯として必要な照度が無い。
というケースなど、ほかでもなく、商品パッケージやカタログで「これは暗いので前照灯としては使用できません」と謳わないメーカーに大いに責任があると思う。キャットアイとか。
夜になっているのに小さいヘッドライトひとつで、しかもそれを点滅モードで点けている馬鹿なんか結構良く見かけるのだが、それ何にも守れてませんよ、と。でも、取扱説明書とかにはそういう説明は無い。
その点、パナソニック・サイクルテック社はちゃんとスポーツ車にもライトやリフレクターやベルまでセットで販売しているし、そこに含まれるライトは前照灯として必要な照度を備えているモデルだったりするので好感が持てるが、これは余談だ。ま、メーカーの完成車は大抵そのあたりは押さえているだろうし。

新聞は、説明が不十分だということも訴えている。歩道の中にも自転車が走ってよいケースがあるとかそのあたりの情報が伝わっていなくて生活者を不安にさせているとか、何だかお上の側の落ち度を一所懸命探そうとしているようで滑稽だ。しかし、だ、
・走っても良い歩道があったとして、歩行者が不安なく共存できる安全なスピードで走るか?
・走っても良い歩道で、左側通行を守っているか、自転車同士が向かい合うようなことにならないか?
と考えると、まずは馬鹿どもにルールを叩き込むほうが先ではないか。それをしていないことがお上の本当の落ち度ではあるまいか。
例えば道交法を調べてみると、54条に、
車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。ただし、危険を防止するためやむを得ないときは、この限りでない。
とあるけれど、走ってよいとされる歩道を我が物顔で走る馬鹿自転車は、前を歩くおばーちゃんにどけどけとばかりにベルを鳴らすだろう。それは、自分が減速するなど出来て、"危険を防止するためやむを得ない”とまでは言えない状況であってもだ。やつらは絶対やるだろう。

兎に角、迷惑だから馬鹿は自転車に乗らないでくれ。車道を走るのにビビッて自転車を降りてくれ、と言いたい。

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