マゼールのマーラー、7番、8番。

特に何の脈絡も無く、思いつくままに聴いているマゼールのマーラー全集。2、3、5番と来て、8番、7番へ。
8番は、全集を買ったときぐらいしか聴かない。3番も同様。どちらかと言えば3番よりは8番のほうがダイナミックで好ましいと思うが、進んで聴く気にならない点では大差ない。何だろう。全曲終わるまでに聴き飽きてしまうのだろうか。
そんなだから演奏や録音を評価できるほどではない。ただ、意外とおとなしいとは思う。冒頭のオルガンから歌唱へのところ、もっと仰々しい録音は多々あるが、アクの強いマゼールにしてはずいぶんすっきりしている。それは全体を通して変わらない。
7番でも、同じような印象を持った。これはこれで大きく茫洋としてつかみどころの無い曲で、それでも何となく理解できそうであれこれ聴いては見るもののやはり漠として途方にくれるのだが、どちらかと言えばゆったりとしたテンポで、メリハリを付けすぎぬよう抑制の効いた丁寧で優しい演奏を聴いていると、ますます聴き終えた後に何も残らず呆然とする。

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