S.J.ローザンの「シャンハイ・ムーン」など。

S・J・ローザンの最新刊。



リディア・チンとビル・スミスのコンビによるシリーズで、今回はリディアが主人公。前作「冬そして夜」がビルを中心に据え、学生アメリカンフットボールの世界を舞台にアメリカ的な悲劇を描いていたのとうって変わり、 第二次大戦中の上海に端を発するヒストリカルなミステリーになっている。そのあたりに話が及ぶとどうも日本人はアクの権化扱いされているようでむずむずさせられてしまうのがちょっと困りものだ。

ローレンス・ブロック編の、マンハッタンを舞台にしたアンソロジー。



発売されたときには気になっていたがその後忘れていた。先日ふと検索に引っかかって、内容を確かめると、ブロック以外のほとんどの作家についてはあまり興味を惹かれなかったというか知らない人ばかりだったが、スーザン・J・ローザンの名前があったので注文してみた。とりを飾るブロックの作品はもちろん、なかなかにぴりりと苦味やウィットが効いた小品の連続で、読み応えがある。

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