お盆に読んでいた本。

ドン・ウィンズロウのニール・ケアリーもの第二作。



やっぱり素晴らしい。ニールの青臭さにちょっと説教してやりたくもなりつつ、いまさら青臭くなれない己の年齢をちょっと意識しつつ、のめりこむように読み進む。

わけあってちょっと飛ばして、シリーズ最後、第五作。



視点、人称がころころ代わりつつ進む、割と小さな事件を扱った短いお話。重要人物が往年のコメディアンで、なかなかにおかしくて、電車の中で吹き出してしまうし、他の人物たちもとにかくコメディのような会話の応酬を繰り広げるので、少な目の分量以上にスピーディーに読み終えてしまえる。もったいない気がするが面白いのだから仕方ない。
作者にとっての出世作となったシリーズで、多くのファンもいるだろうに、こんな軽妙な幕引きとはちょっと意外だが、そんな軽さがこのシリーズの良さでもあるだろう。

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