ヴァンデルノートのベト7。

アンドレ・ヴァンデルノートによるベートーヴェンの4番と7番。ヴァンデルノート、と言われても知らないのだが、実店舗で7番で何か良さげなものはなかろうかと眺めていて、セール価格になっていたのを偶々手に取った。



オケはベルギー・フランス語放送協会交響楽団で、録音は1990年。放送ライヴらしい。他に同じシリーズでベルリオーズやマーラーの一番があるが、これらは皆、若い日に注目を集めていた指揮者のキャリアとしては地味すぎる晩年の仕事と看做されているようだ。
4番の冒頭を経て弦が一斉に鳴り始めるあたり、年代の割には混濁した感じで分解能が低いが、まあ、聴けないほど悪くは無いし、聴き続けると慣れてくることもあって気になりにくくはなる。しかし、全体的に切れは悪い。3楽章の冒頭などもたつき気味でかなりもっさりしてしまう。これはもう、どうしたってオケの技量の問題だろう。
しかし、半月後の録音となる7番はそれほど悪くない。落着いたテンポのおかげか、何とか付いて行っているのだろう。
定価でとなると買えないし、人にお勧めも出来ないが、まあまあ面白い。

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