ショスタコーヴィチ交響曲第5番、4手ピアノ編曲版。

タイトルのような作品があると知らなかった。作品番号は付いていないのだが、本人による編曲だそうだ。



演奏はグラウ・シューマッハ・ピアノ・デュオ。グラウさんとシューマッハさんの二人組み。ジャケットには、南西ドイツ放送のロゴが入っている。カップリングはシューベルトのグラン・デュオ、というかそっちがメインか。
ま、シューベルトはおいといて、あの重厚で不安げな冒頭、軽いと言うか厚みがないというか、オーケストラと、4手とはいえピアノ1台なのだから比べるのが間違いなのだが、これから先大丈夫かなあという感じ。しかし聴き進むにつれ、この不安な感じは、化粧や飾りを剥ぎ取られた曲の素顔なのではないかとも思えてくる。グロテスクで軽妙な2楽章に入るとむしろいい感じにはまり、3楽章も哀感が増してなかなか良い。さすがに終楽章の冒頭は、迫力を欠くが、その後物足りなさは薄まり、コーダは意外と盛り上がる。これを聞き込んでまたオリジナルを聴くと新しい発見がありそうだ。

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